学芸員のおススめ!!
【小町】
長谷寺さんは境内が広くて見どころいっぱい。初夏にはいろんな種類の紫陽花が咲くことでも有名だよね。
観音堂の横にミュージアムがあるよ。行ってみよう!
【しらす】
すごい数の仏様が並んでる!
観音ミュージアム 学芸員 三浦浩樹
こんにちは。観音ミュージアムの学芸員・三浦です。こちらは、観音菩薩が衆生済度のために変身した姿(応現身)を具現化した三十三体の群像です。長谷寺の応現身像は、その胎内銘から少なくとも15世紀後半には成立したものと推測されます。
約1メートルの大きさの三十三身がすべて揃う例は本邦でも珍しく、当館を代表する文化財です。
【小町】
よく見ると、それぞれ違うお姿で興味深いですね!
じっくり観たくなります……。
学芸員のおススめ!!
鎌倉文学館 学芸員 山田雅子
こんにちは。鎌倉文学館の学芸員 山田です。
鎌倉文学館の建物は昭和11年に建てられた旧前田侯爵家の別荘を改築したものです。海に向って窓があるので、よく晴れた日は伊豆の大島までみることができます。各部屋の照明やステンドグラスも見どころの一つです。
【小町】そうなんですか。展示のおすすめはなんですか?
鎌倉文学館 学芸員 山田雅子
常設展示室1の「鎌倉文士」のコーナーです。鎌倉にゆかりのある作家の中でも、特にユニークな活動をしたのが鎌倉文士たち。久米正雄、大佛次郎、川端康成は戦争中に貸本屋鎌倉文庫を開いたり、カーニバルを開催したり鎌倉で様々な活動をしました。パネルにそのころの写真があります。
【しらす】あっ本当だ!美人コンテストの審査員席に川端康成の名前がある!
【小町】文学者がこんな活動もしていたなんて意外でした。鎌倉を書いた作品でオススメはありますか?
鎌倉文学館 学芸員 山田雅子
【鎌倉文学館 学芸員 山田雅子】
北鎌倉の円覚寺を舞台にした夏目漱石の「門」や、長谷を舞台にした川端康成の「山の音」など。三島由紀夫の小説「春の雪」は鎌倉文学館の建物を別荘のモデルにしています。作品の中に別荘の主人が遠眼鏡で別荘から海を眺める場面がありますよ。
【小町】えっそうなんだ!こんど読んでみよう
【しらす】他になにか見どころはありますか?
鎌倉文学館 学芸員 山田雅子
春と秋の庭園のバラがおすすめです。ここでしか見られない鎌倉生れのバラもあります。バラの見ごろに合わせて、お庭でクラッシックやジャズのコンサートも開催します。青空の下でのコンサートは格別ですよ。