学芸員のおススめ!!
鎌倉彫資料館 学芸員 田村 沙理
ころんとしたまんまるい小さな水鳥が、まるで水辺に浮いているようでとても愛らしいですよね。これは茶道具のひとつで、お香を入れる器です。この作品が作られた江戸時代は、茶道が普及し、様々な鎌倉彫の茶道具が生まれました。
鎌倉彫資料館 学芸員 田村 沙理
これは下地に使われた黒い漆が、見えているんですよ。長い年月と共に味わい深い風合いになっていますよね。
学芸員のおススめ!!
【小町】
鶴岡八幡宮の境内にある鎌倉国宝館へ、絵を見にいこうよ!
鎌倉国宝館 学芸員 金子 智哉
こんにちは。鎌倉国宝館の金子です。
当館の所蔵品から《霊照女図》をご紹介します。
【しらす】
この絵の女の子の服装、何だか日本の着物とは違うように見えますが…。
鎌倉国宝館 学芸員 金子 智哉
霊照女は中国唐時代の少女で、幼い時より禅宗に帰依して悟りを得ました。両親を養うために竹籠を編んで売り歩いたと言われ、禅宗寺院で好まれた画題でした。左腕に籠を下げ、両掌に銭を持った少女がやや左向きに描かれています。
鋭い筆致で引き締まった表情をよくとらえ、現存する霊照女を描いた作例の中でも優品として知られています。
【小町】
親孝行な娘の理想像として描かれたのですね!
学芸員のおススめ!!
【しらす】
幕府が開かれた歴史のある鎌倉では、今でもあちこちで発掘作業が行われているんだって。
鎌倉歴史文化交流館 副館長 高橋真作
鎌倉の地下には現在も多くの遺跡が眠り、日々発掘調査が進められています。文字記録には残されない、中世鎌倉の都市生活の実像を語ってくれる存在、それが出土品です。源頼朝が幕府を開いた鎌倉時代を中心に、鎌倉の地で発掘された考古遺物を一堂に展観しています。最新の発掘成果をふまえた速報展や企画展も随時開催しています。
【小町】
昔の人たちの生活がリアルに感じられますね。