長谷・極楽寺の歴史を訪ねてみましょう
胸の前で、転法輪という説法の印を結んだ釈迦如来像。説法印を結んだ釈迦如来像は大変珍しく、全国で数少なく貴重です。引き締まった身体に張りのある顔、流れるように美しい衣文が印象的です。
十大弟子とは、釈迦の弟子の中で特に優れた10人のこと。そのうちのひとり、羅睺羅は釈迦が出家する前に生まれた子で、戒律を厳格に守る弟子であったと伝えられています。本尊の釈迦如来立像に随侍するこれらの立像は、写実に彫られ、姿形、年齢、服装などがそれぞれ異なるなど、丁寧に個性を表現しながら群像としての調和がとられています。
極楽寺周辺は映画のロケ地にも!<br>
落ち着いた佇まいの極楽寺周辺は、多くの映画やドラマの舞台になっています。近年は「海街diary」(2015年)などのロケ地になりました。
御霊神社では祭神の鎌倉権五郎景政の命日を祈念し、毎年9月18日に例祭が行われます。面掛行列は、伎(ぎ)楽(がく)や田楽で用いられるおかめ、鬼、烏天狗など様々な面をつけた面掛十人衆が、神輿と共に御霊神社周辺を練り歩きます。行列で使われる面は、境内の宝物庫で保管され、見ることができます。
鎌倉のシンボル大仏さま
高徳院の本尊である阿弥陀如来像。鎌倉幕府の記録文書「吾妻鏡」などによると、最初は木造で、1243年に完成し、その後10年あまりで銅像の鋳造が開始されたようです。 もとは金で覆われ、現在も右頬のあたりなどに名残が見られます。当初は大仏殿がありましたが、大風や津波の被害を受け建物は消滅、礎石だけを残し露座の大仏になりました。胎内を巡ることができ、人気です。(別途拝観料20円)
小津安二郎作品の舞台!
小津安二郎が脚本・監督した映画「麦秋」に、主人公の原節子が大仏の前に座る場面があります。