学芸員のおススめ!!
北鎌倉葉祥明美術館 学芸員 長井 香奈
こんにちは。当館の建物はイギリスのジョージアン様式を基本に、葉祥明自身がアレンジしたものです。外壁は煉瓦をはめ込んだ暖かみのある外観で、自然豊かな北鎌倉の景色に包まれています。館内の調度品はイタリアなどヨーロッパの家具で、葉祥明の作品のように、上品で親しみのある空間を演出しています。
【小町としらす】
ソファに座って絵本が読めるなんて!
お庭のベンチに座って、のんびりするものいいかもね。
学芸員のおススめ!!
【小町】
黒い木の塀が、鎌倉の雰囲気にぴったりだね。
【しらす】
あれ?記念館の後ろにもう一つ建物があるよ。
鎌倉市川喜多映画記念館 学芸員 阿部 久瑠美
こんにちは。この建物は、神奈川県秦野にあった江戸時代後期の民家を哲学者、和辻哲郎氏(1889~1960)が練馬の自宅として使用した後、川喜多夫妻がここに移築し、海外から訪れた映画人をもてなす場としたそうです。
鎌倉市川喜多映画記念館 学芸員 阿部 久瑠美
フランスからは、名優アラン・ドロンに映画監督フランソワ・トリュフォー(1932~1984)。ドイツからは、ヴィム・ヴェンダースなど、たくさんの映画人が訪れたそうですよ。
【しらす】なんだか、とってもすごい場所だね。
【小町】映画好きにはたまらない聖地ってことね!
鎌倉市川喜多映画記念館 学芸員 阿部 久瑠美
鎌倉独特の地形である谷戸の高台に建つこの建物は、背後の山並みと桟瓦葺きの屋根が調和した和風建築で、鎌倉市で唯一「景観重要建造物」に指定されています。年に2回春と秋に行われる一般公開では、建物を間近でご覧いただくことができます。
【小町】
桜や紫陽花など、季節折々の花が楽しめそう。お散歩にもぴったりね。
学芸員のおススめ!!
【小町】
映画にでてきそうな、趣ある木の格子戸ですね。
鎌倉市鏑木清方記念美術館 学芸員 今西彩子
こんにちは。美術館の門は、鏑木清方(1887~1972)の旧宅の部材をそのまま使い復元しました。
東京の牛込に住んでいた清方は、格子門を作ろうと京都から瓦を取り寄せましたが、戦争のため中断し、瓦を地面に埋め疎開しました。
鎌倉市鏑木清方記念美術館 学芸員 今西彩子
牛込の家は焼けてしまいましたが、瓦は無事でした。戦後、鎌倉の材木座に移り住み、1954年にこの雪ノ下の地に家を建てた際、その瓦を使い、ついに望んでいた格子門を作ったそうです。現在は新しい瓦になっていますが、在りし日の風情を味わって下
【小町】
とても思い入れのある門なんですね。完成した時はうれしかったでしょうね。